臨床研究 -早産既往妊婦における反復早産率の後方視的検討- に関するご理解・ご協力のお願い

2014.04.01

当センターでは、患者さまに最新かつ最善の治療を提供するよう努力していますが、疾病の予防・診断・治療方法の進歩に貢献することを目的として臨床研究を行っています。

現在、「早産既往妊婦における反復早産率の後方視的検討」を行っています。

早産は周産期死亡や児の神経学的後遺症の要因であり、児の長期的な発達や健康状態にも影響を与えることが明らかにされています。このため早産の予防は周産期医療の大きな課題です。自然早産や妊娠中期自然流産の既往がある妊婦は早産リスクが高いことが報告されています。日本における反復早産率については小規模な報告しか存在しておらず、早産率には人種差があると報告されており、生活習慣や食習慣など、人種以外の違いも日本と諸外国の反復早産率を変化させている可能性があるため、日本における反復早産率を明らかにすることを目的とするものです。

大阪大学医学部附属病院産科婦人科および当センターを含む4つの関連病院において、2008 年1月1日から2012年12月31日までの5年間に分娩した単胎妊婦のうち、妊娠14週0日から21週6日までの妊娠中期自然流産、もしくは妊娠22週0日から36週6日までの自然早産の既往を持つ妊婦を抽出し調査対象とするもので、対象となる患者さまの背景(身体的背景、社会的背景、既往産科歴)と今回の妊娠分娩経過、新生児経過を診療録より後方視的に調査し、反復早産率を算出し、リスク因子を明らかにします。

この研究は大阪大学医学部および当センター倫理委員会における厳正な審査を経て承認されたものであり、研究結果の公表に際しては、個人を特定できる全ての情報を伏せて行います。

私達は、より良い医療を提供するために研究を行っています。皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

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